2021年の12月に、東京国立近代美術館(MoMAT)に行ってきました。この記事は、東京国立近代美術館に興味のある方に向けて、東京国立近代美術館のコレクションや、筆者の感想、アクセスについて書きました。
東京国立近代美術館は、明治から現代までの作品を多数所蔵していて、鑑賞しながら、近代の歴史を感じることができます。近代史や日本美術史、ARTが好きな方には、とても興味深い美術館ですよ。
この記事を読めば、実際の東京国立近代美術館の様子や概要がよくわかります。東京国立近代美術館に行ってみたいという方はぜひ読んでくださいね。
東京国立近代美術館は日本で最初の国立美術館です

東京国立近代美術館は、日本で最初の国立美術館として、1952年に開館しました。本館の他に、石川県金沢市に国立工芸館があります。東京国立近代美術館の運営は、独立行政法人国立美術館です。
東京国立近代美術館は、近代・現代の工芸・デザイン作品を専門にコレクション・展示している美術館です。現在は、皇居のすぐ側の北の丸公園に本館があり、とてもロケーションが良い立地です。
東京国立近代美術館は、なんと写真撮影OK!

東京国立近代美術館で感激したことは、写真撮影ができることです!写真撮影禁止が多い美術館のなかで、撮影OKはとても嬉しいです。
ただし、中には撮影禁止の作品もあります。撮影するときは、撮影禁止マークに注意しましょう。
美術館は静かなところなので、撮影するとき、携帯電話のカメラのシャッター音が気になってしまいました。美術館で撮影するときは、シャッター音が鳴らないように、アプリを入れるなど、工夫しておいた方が良いと思いました。

多田聴雨「星をみる女性」1936年

ジョルジュ・ブラック作「女のトルソ」1910-1911
東京国立近代美術館の『「冥界への道標」草間彌生』は凄い作品!


草間彌生「冥界への道標」1976年(写真は作品の一部です)
今回の展示で、一番グワーッと来たのが、草間彌生の「冥界への道標」でした。大きさは91x728x33で、詰物入り裁縫布で作られた無数の男根からなる、横長のとても大きな作品です。
「冥界への道標」を見た私の感想です。気持ち悪さと内なる要求。大嫌いで大好きなもの。でも嫌い、嫌いなんだけどついてくる。頭が痛くなりそう、頭クラクラしそう。私を踏み躙るもの、生き物、臭ってきそう。柔らかいもの。
鑑賞していると、先述した言葉が、湧いてきそうな作品でした。
草間さんが描く世界が草間さん自身のリアリティとして、草間さんの現実の生活を侵食しているんだったら、草間さんは、さぞさぞ、大変だろうなと思いました。
草間彌生
1929年生まれ、長野県出身。
小さな頃から幻視、幻聴を体験した。その体験を制作に反映させている。網目模様・水玉模様・男根などをモチーフに作品を作っている。
日本人の中で、世界的に評価の高い、現代ARTの作家の一人。
お目当ての作品がある人は、美術館に要確認!
今回、東京国立近代美術館へ行った目的は、美術館がアメリカより無期限貸与されている、藤田嗣治の「アッツ島玉砕」を見ることでした。
『アッツ島玉砕」(1943年制作)は、藤田嗣治が、第2次世界大戦中、従軍画家として描いた戦争画です。
残念ながら私が行った日は展示していませんでした。美術館にお目当ての作品が展示されているかどうかは、確認が必要です!
藤田嗣治
1986年(明治19年)東京生まれ。エコール・ド・パリの代表的な画家の一人としてパリで活躍した。第二次世界大戦後、フランスに帰化した。
エコール・ド・パリについての説明です。(artscapeからの引用)
1920年代パリで制作活動をしたアーティストたちの一群。特定の流派や様式、芸術運動を伴わない外国人芸術家たちのゆるやかなまとまりを指す。
代表的な作家はピカソ、グリス、ミロ、シャガール、スーティン、リプシッツ、ブランクーシ、キスリング、パスキン、モディリアーニ、また日本の藤田嗣治など。キュビスムとシュルレアリスムをつなぐ時代の潮流となった。

藤田嗣治「パリ風景」1918年
私が美術館に行った時は、「パリ風景」が展示してありました。
東京国立近代美術館へのアクセスと基本情報
それでは東京国立近代美術館までの行き方をご案内します。
東京国立近代美術館へは、東京メトロ、東西線、竹橋駅下車、1b出口より徒歩3分です。
- 住所:〒102-8322 東京都千代田区北の丸公園3−1
- 営業時間 :日・火・水・木 10:00−17:00 金・土 10:00-20:00
- 休館日:月曜日
- 電話:03-5777-8600
- URL:東京国立近代美術館
東京国立近代美術館を楽しもう
ここまで、国立近代美術館の概要やコレクション、アクセスなどについてご案内してきました。
普段考えないようなこと、思わないようなこと、そんな非日常の世界へ連れて行ってくれて、それが自分の現実世界に変化を起こすエネルギーになるのが、芸術鑑賞の良いところじゃないかと筆者は思います。
1,200円で「MOMATパスポート」を購入すれば、1年間、国立近代美術館の所蔵作品を何度でも観覧できます。
また、会費を払って国立近代美術館の会員になれば、国立近代美術館をはじめ、国立西洋美術館、国立国際美術館、京都国立近代美術館などがお得に観覧できます。美術館巡りをしたい方にはおすすめですよ。