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この記事は、ウルトラバロックが好きな方やアーティストの尾形さんのファンの方、『ogata museum』の動画を見て、興味を持った方に向けて、ウルトラバロックと尾形一郎さんについて書いています。
この記事を読めば、ウルトラバロックと尾形一郎さんのことが、より詳しくわかりますよ。Room Tour動画もより楽しくみれます。ぜひ最後まで読んでくださいね。
尾形一郎さんの造語『ウルトラバロック』
「ウルトラバロック」というのは、中南米で生まれた、新しいバロック建築様式のことです。16世紀の大航海時代にヨーロッパのバロック建築が中南米の植民地に建設されました。
やがて現地人の職人の美意識が反映した、新しいバロック建築様式が生まれました。特徴は、うるさいくらい過剰な装飾や極端な造形、鮮やかな色使いです。
この中南米独特の建築に着目し、写真を撮影したのが、尾形一郎さんです。
尾形一郎さんは、新しいバロック建築様式に「ウルトラバロック」という名前をつけました。
尾形さんは、以前は別の作家名で活動されていました。現在は、「尾形一郎」に名前を変更されています。
ウルトラバロックで検索すると出てくる過剰装飾の教会
©️Yu OGATA & ICHIRO OGATA ONO試しに、「ウルトラバロック」で検索すると、「ウルトラバロック」というキーワードが入った記事が出てきます。
画像で検索すると、ウルトラバロックの特徴である、ゴテゴテの装飾の中南米の教会の画像がでてきます。そして、必ず「ウルトラバロック」と書かれた本の画像がでてきます。
ちなみに漫画『ウルトラバロック・デプログラマー』は尾形一郎さんの「ウルトラバロック」の影響を受けた漫画です。
英語で「Ultra Baroque」と検索したら、ART系のサイトの記事がいくつかでてくるので、「Ultra Baroque」は世界的な言葉になっているのでしょう。
言葉がついて「何か」は存在する
©️Yu OGATA & ICHIRO OGATA ONOものの見方、考え方によりますが、例え「何か」があったとしても、名前がついていないと、存在しないのと同じです。名前をつけることで「何か」は存在するのです。
新しい価値を見つけて言葉を作り出すというのは、ほんとに凄いことだと思います。
ARTとして評価されるためには、作品が歴史と繋がっていることや、新しい価値観を示すことが必要だと言われます。
歴史的建築物の新しい価値を発見し、写真という形で表現し、「ウルトラバロック」という名前をつけ、言葉を作ったのだから、写真家を続けていれば、尾形一郎さんは世界的な超メジャーな人になったのではないかと私は思います。
今は現代ART作家の尾形一郎さん
【鉄道模型・超過密レイアウト】前面展望 | 25本の列車を同時走行 | Model Train | Front View｜25 Trains Running Simultaneously | 4K
けれど、尾形一郎さんは、現代ARTの作家に転向しました。たとえ知名度や、作品の価格が釣り上がったとしても、流れのままART商業路線に乗るのが、嫌だったのかもしれません。
下手にのっかってしまうと、作家として、自分が壊れてしまう感じがしたのかもしれません。
尾形一郎さんは、もちろん、建築家であり写真家ですが、今は現代ARTの作家で、奥様の優さんとユニットで活動しています。
記事に貼ったYou Tube動画は「UNMANNED」という作品の一部で、尾形さんの「ルームツアー」動画に出てくるジオラマ部屋を撮影した作品です。unmannedは無人という意味です。
尾形一郎さんの動画と写真集、ギャラリーのご紹介
『【Room Tour】ルームツアー | アーティスト2人暮らし』動画をまだ見てない人はぜひみてくださいね。とても素敵な動画ですよ。
ウルトラバロックをもっと知りたい！という方に、尾形さんの写真集のご紹介です。バロックと古代アメリカの文化がぶつかり、統合されたウルトラバロックの建築をじっくりと味わえます。
【ウルトラバロック（フォト・ミュゼ）単行本-1995/6/1 】
尾形優さん、尾形一郎さんの作品に興味のある方や、作品購入を希望する方は、下にリンクを貼りましたので、タカ・イシイギャラリーに問い合わせてください。
まとめ【ウルトラバロック】言葉を作ってしまった尾形一郎さん
この記事では、ウルトラバロックとその言葉を作り出した尾形一郎さんについてと、現在の尾形さんの活動について書きました。
新しい価値を見つけて、ARTで表現した尾形さんの仕事は素晴らしと思います。
尾形さんの作品をもっと見たいという方は、ぜひ尾形さんの写真集や作品をみてくださいね。
